大塚久雄文庫 福島大学附属図書館 |
||
2020.07.01 | ||
本館は、1997(平9)年4月、故大塚久雄先生旧蔵の図書・雑誌・資料を受贈した。その数、和洋合わせて図書6,054冊、雑誌約140タイトル、抜刷約1,700点、その他、ノート、原稿、講演テープ、色紙、写真、住所録等の個人資料一山である。東京からそう遠くもなく、門下生を通じて縁の深い福島大学に納まることになった。 先生は、研究に当って、広く文献を渉猟する一方、特定書を徹底的に読み込むやり方をしている。ヴェーバー、マルクス、アンウィンなどの諸書である。これら洋書には傍線が引かれ、余白には筆圧強く文字が書きつけられている。これら標注と若き日の研究ノート(74冊)などから、それらの文献をどのように読んでいたかが窺える。 大塚久雄先生は、1907(明40)年生まれの経済学者。1996(平8)年没。マルクスとヴェーバーという近代社会科学の巨人の理論を総合(独特の消化と結合)していく研究に挑む『共同体の基礎理論』などの数多くの著書・論文を発表し、「大塚史学」と呼ばれる方法論を確立し、わが国の社会科学研究の流れに大きな影響を与えた。 平成14年1月、大塚久雄文庫が開設され、「大塚久雄文庫目録」が刊行された。
| ||
利用方法
・閲覧可能な時間は、平日の開館日9:00-16:30です。 申込・問い合わせ
情報サービス係 |