『書燈』 No.19(1997.10.1)

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「卒業論文作成のためのガイダンス」を終えて   学術情報係


夏休みを目前にした、7月16日、18日の2回、そろそろ卒業論文のテーマもしぼれてきた三年生を対象に行いました。参加者は約30名。

内容をご紹介しましょう。

1 ビデオ「図書館の達人」から「レポート・論文のまとめ方:レポートをまとめる10のステップ』の視聴

「テーマの選択」から、「仕上げ」までの、着実なステップクリアの解説です。

2 文献検索の方法と収集について

配付資料「資料ガイド」にそって、新聞・雑誌・図書と、それぞれの検索の方法、収集について、実際に参考資料を手にしながら説明を行いました。

3 CD‐ROMを使った検索の実際

「雑誌記事索引」「CD‐HIASK」等を使い、実際に検索をしてみました。

4 閉架書庫案内

三年生の7月から入庫検索が可能になります。「書庫の中がよくわからない」という利用者の声に答え、今回からオプションで実施しました。

 大学生活における総決算ともいえる「卒業論文」の作成ということもあり、パソコンの操作等、様々な質問もありました。また、熱心にメモを取る姿もみられました。今後の参考にアンケートをお願いしましたところ、「CD‐ROMによる検索をやってみて、今後、使えそうだと思った」「これから図書館を有効活用していくキッカケがつかめた」「卒論を書く上で大変参考になった」等、おおむね好評で主催者としては、ほっとしたところです。

 また、一方では、「詳しい検索の方法を三年になって初めて知り、もう少し早く知っていればという気持ちももった」「卒論のためばかりでなく、初めてのレポートを書くための、初心者むけのガイダンスも行ってほしい。今日まで、行き当たりばったりの「可」がもらえる程度のレポートしか書いてこなかったので、これを一年の初めに知っていたら…と悔やまれてならない」等の感想にどう答え、利用者に対しての側面的援助をどう展開していくかが、今後の課題として残されました。


lib@mail.ipc.fukushima-u.ac.jp

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