福島大学附属図書館報 『書燈』 No.31(2003.10.1)

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“One for all,All for one!”−カウンターの内側から−
加藤 与志輝

カウンター業務に就いて早2年目になります。附属図書館には、毎日多くの方がそれぞれの目的のために来館しています。“図書閲覧”、“試験勉強”、はたまた“音楽鑑賞やビデオ鑑賞”等々、まさに十人十色の利用法です。多様なニーズに対応するため、附属図書館には様々な施設・設備が備わっています。最近では、ネットを通じて手軽に本の予約等が行えるようにもなり、利用ツールもさらに拡大しました。改めて、附属図書館の充実した機能や対応の柔軟性に驚かされます。

 さて、利用者の多くは、目的意識をもって来館されていることと思います。しかし、その傍らで開架閲覧室内での“ヒソヒソ話”に花を咲かせる方も若干見受けられます。静かな学習環境を望んで来館する方が多いなかで、この“ヒソヒソ話”は結構耳障りに感じてしまうものです。利用者アンケートに「話し声がうるさい」等の回答が寄せられているのも事実です。映画の上映中に携帯電話が鳴り響くのを不快に感じるように、近くで話をされたら学習になかなか集中できません。公共の場を利用する際には、その場に応じた守るべき“マナー”があります。附属図書館には会話や軽食等を楽しめるコーナーもありますから、話をしたいときはそちらで憩いのひとときをお過ごしすることをお勧めします。

 最後に、附属図書館に限ったことではありませんが、お互いのためにマナーを守って施設を利用することこそ、お互いが“快適な空間”を獲得できることに繋がるのだと思います。これからもマナーを守りつつ、附属図書館という“知の宝庫”を快適に、そして、有効に活用していきましょう。

(教育学研究科2年)

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