『書燈』 No.21(1998.10.1)

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「ヘイカ」にいらっしゃい!! -カウンターの内側から-
                  
大学院経済学研究科 斎藤公一


 利用者の皆さんは閉架(へいか)書庫(以下、ヘイカという)をご存知ですか。正面入り口から見て、図書が見えるところにあるのが開架(かいか)閲覧室です。ヘイカは、入り口から見えない奥まった書庫です。

 ヘイカには一体何があるのでしょうか?本学開学以来の新旧和洋の各専門雑誌・大学紀要・研究用文献などが配架されています。昭和56年春に本学が金谷川キャンパスに移転する以前の文献は、2種類に分けられています。それを旧経済・旧教育と呼んでいます。それでは、移転後の文献は何とよばれているかと言いますと、「7・8版」と呼んでいます。本学附属図書館固有の呼称ですので、悪しからず。この固有名詞は、ヘイカを利用する時大変役に立ちますので覚えてください。

 ヘイカに入る資格と手続きは?学部3年生の7月1日から、カウンターで「ヘイカに入りたいのですけど。」と言えば手続きできます。ヘイカを利用する最低条件は、「文献の配列を乱さないこと」です。これを守れない人にはヘイカを利用する資格はありません。残念ながらヘイカに入れない1・2年生は、「図書閲覧証」に請求図書・雑誌名を記入の上カウンターにご請求下さい。

 どうしてヘイカにいらっしゃい?あくまで一般論ですが、研究に必要な参考文献を研究者自らが検索することは、学問研究行為の一構成要素であると認識されているからで、すなわち、学生が卒研・レポート提出のために参考文献をあれこれ探し歩くことも研究教育の内であるとされているのです。カウンター係の怠慢ではないかなどと決して邪推しないで下さい。コンピューターで検索した後ヘイカで文献を探すと、意外に研究に役立つ文献がみつかる副産物があったりします。これが、結構楽しかったりするのです。ヘイカは、あなたと未知なる精神世界の遭遇するところなのです。まずは、お試しあれ!


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