『書燈』 No.21(1998.10.1)

前記事⇔⇔次記事


レファレンス・カウンターにある“レファレンス依頼票”

学術情報係


 
皆さんは、レファレンス・カウンターをご存知ですか。開架閲覧室のカウンターに向かって左端の角のところにあります。図書館というと、本を借りる、返すところと思っている方がたくさんいると思いますが、それ以外にもいろいろなサービスをおこなっています。今回はこのカウンターに置いてあるレファレンス依頼票をご紹介します。

 “レファレンス”?普段はあまり見られない、聞きなれない言葉ですね。原語はReference、図書館の専門事典を引けばかなり詳しく説明されていますが、『現代用語の基礎知識』にもちゃんとあります。“レファレンス・サービス”とは「図書館が利用者の質問に調査をして回答すること」。ですからこの依頼票を日本語にすれば調査依頼票となります。今までで多いのは「〜〜〜が掲載されている本は?」「〜〜〜に関する雑誌の論文は?」など、自分のほしい文献が何に載っているのか分からない場合(これは学部学生さんが多い)、レポートや論文を書く場合の関連文献の調査(これは院生が多い)。特に外国雑誌の論文調査は調べる道具が少なく大変ですが、この依頼票で申込めば係員が外国雑誌のデータベースを検索し、その結果を皆さんにお知らせすることもできます。

 さて、この依頼票の申込みには注意事項が一つだけあります。それは、必ずこれまで自分で調べた資料を明記してほしいということです。調べた資料がない場合は“なし”と書いてください。

 図書館利用の基本は利用者自身が文献を調べ、探し出し、利用することですが(そのための目録、参考図書類を図書館は少なからず備えております)、おのずと限界があります。レファレンス依頼票、これをうまく活用すれば図書館の利用価値もさらにアップします。お気軽にご利用ください。


lib@mail.ipc.fukushima-u.ac.jp

書燈目次へ