『書燈』 No.26(2001.4.1)
学内教官著作寄贈図書の紹介 |
『情報化と社会』 2000.5 東京 八朔社 星野共二共編(経済学部教授)
(請求番号007.3/A67J 学内刊行物コーナー)
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『臨界被曝の衝撃』 2000.4 東京 リベルタ出版 清水 修二共著(経済学部教授)
(請求番号539.9/SH49R 学内刊行物コーナー)
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『古代蝦夷(えみし)』![]() 2000.9 東京 吉川弘文館 『古代蝦夷の英雄時代』 『蝦夷の古代史』 私は古代の蝦夷を研究テーマとしている。古代蝦夷については蝦夷アイヌ説と蝦夷辺民説の二説があって、学界では未だ決着をみていない。蝦夷アイヌ説では古代の蝦夷はアイヌにほかならないと主張し、蝦夷辺民説では古代の蝦夷は文化的にも人種の上でも辺境に住む日本人であって、アイヌとは直接の関係はないと説く。したがって蝦夷辺民説は内容的には蝦夷日本人説といいかえることもできる。また古代の蝦夷については、堅いまとまりをもって大和朝廷と対峙していたと考える人がある一方で、何のまとまりもない無知蒙昧な人々であったとする説もあるようである。
その後たまたま二社から古代蝦夷に関する新書の執筆を求められた。そこで『蝦夷の古代史』では、蝦夷アイヌ説と蝦夷辺民説の対立をどう克服するかを中心に置き、私がどのような試行錯誤の後にこのような考え方にたどりついたのかについてもふれてみた。また『古代蝦 二冊の新書ではそれぞれ『古代蝦夷』を執筆した後に考えたことも含めるようにし、また、一般読者を念頭に置いて、できるだけわかりやす叙述を心がけたつもりである。三書の内容には重複する部分も多いが、それぞれに特色をもたせる試みはしたつもりなので、併読していただければ幸いである。 (請求番号212/KU17K 学内刊行物コーナー)
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gakujo@lib.fukushima-u.ac.jp